日向

内容紹介

　日向様は一般には「ヒミコ」と呼ばれていますが、メッセージの最初に、ご本人が「ひむかです」と名乗っていらっしゃいます。言うまでもなく、邪馬台国の女王として出られた方です。日向様が、私たちの前でまとまったメッセージを降ろされたのは今回が初めてです。当日、アマーリエさんの喉の状態がやや不良で短めのメッセージでしたが、女性としてのやさしさと指導者としての厳しさが表れていて、日向様のお人柄が感じられます。
当時は第三の計画も安定期に入り、週２回のペースで天上界からメッセージが降ろされていました。九次元霊からの根本法も降ろされ始めていました。今振り返ると私たちは、高級霊からコンスタントにメッセージが降ろされることに慣れてしまっていました。地上の私たちのそのような姿に対して、日向様は最初に警鐘を鳴らしていらっしゃいます。
確かに、何でもアマーリエさんを通じて天上界にお伺いを立ててその通りにすればいいんだという、やや依存的な心が芽生えていた頃でした。天上界としては、古代の頃と同じようなやり方で、すべてを天上界の言う通りに地上の人間たちが動くことでこの難局を乗り切ることは、けっして望んではいなかったのです。活動の方向性は示すけれども、実際に何をするのか、細かいことは地上の人間たちの自主性を尊重されていたのでした。魂修行を犠牲にしてこの計画を成功させても何の意味もないと、天上界は考えられていたのです。
一方、地上で第二の計画を推進している女性がいらっしゃいました。日向様はそちらの方の指導担当でもあったのです。本来であればその方が地上で天上界からのメッセージを受ける予定だったのです。天上界に帰ればアマーリエさんもその方とはとても親しいのです。第二の計画と第三の計画の合流、「地上で何とか力を合わせてこの大救世計画を遂行してほしい」というのが、日向様の悲願だったのです。それは高橋信次先生の願いでもありました。過去世でも深い縁で結ばれた二人です。同じ時代に出ていながら、どうして一緒に歩んでいくことができないのでしょう。天上界の霊人たちはみなそう思っていたことでしょう。しかし、日向様の切なる願いがかなうことはありませんでした。

もくじ